no rain... no rain bow...

むかしむかし、一人のニーセータァーがおったそうな
そのニーセータァーはデージ上等のネーネーと出会い
短い恋愛をし　とても辛い別れをし　ネーネーは去っていき
ニーセータァーはもう恋はしないと心に決め人生を投げた日々を
過ごしていたそうな


するとそこへ
命より大切なものを今にもなくしそうで不安に押し潰れそうなネーネーが
おったそうな

２人はいつしか肩を寄せ合い暮らすようになったとさ
ただ誰かにそばにいて欲しいだけで......

大切なものも手元に戻り、
何度と無く暑い夏を向かえ、何度と無くウリズンの季節を向かえ
月日が流れその大事なものもいつしか手元を離れていき

ただなんとなくお互いの気持ちも離れていき
すれ違い、触れ合う事も無くなり、会話も無く
お互いを必要としなくなり別れの時が来たとさ

ニーセータァーも年を取り
自分の子供も無く
体の不安を感じ

そんな時、ほわっと　淡いものが空から降ってきたとさ

その思いを伝えたいでも思いを伝えたら
その大事なものを無くしてしまいそうで

不安で不安でチムぐるしくなり
いっそ無くなってしまうかも知れないのなら

その大事なものの幸せを
七色の海
緑の木々
そよ吹く風
輝く星空
見る物、感じる物、全てに願い
世捨て人として........